人間も動物だ。髪を天然繊維だと考えてみると?
髪の毛ってなんだろう?今回は『毛髪』を素材、繊維として考えてみようと思います。
人間も哺乳類。毛も基本的には同じです。近いところでは羊毛があり、ブラシの素材として身近な豚毛や猪毛もあります。
主成分はケラチンタンパク質。爪や皮膚の角質層と同じで、水分を含む鎖状のタンパク質です。髪の毛の場合、表面はウロコ状のキューティクル(ハードケラチン疎水性)なかはコルテックス(ソフトケラチン親水性)、芯にメデュラが存在します。
ヘアアイロンやヘアカラー、パーマが作用するのは中のコルテックスという部分。ここ大事!このケラチンは4つの力で結びついています。
①水素結合(濡れると柔らかくなる)
②イオン結合(phが変化すると軟化する)
③シスチン結合(パーマの薬で軟化する)
④ペプチド結合(これが切れたら髪が死ぬ)
美容室はこの4つの結合を見極めて髪を染めたり、アイロンを使ったり、パーマをかけたり、ケアしたり。という
結構 化学的な処理をしています!
さすが国家資格!
ゆえに現場の最先端美容師だからこそのアプローチやエビデンスがあるというわけです。
美容師発のプロダクトが支持される理由はここにあると思います。毛髪は死滅細胞なので自己再生しません。この4つの結合(扱いとしては3つ)をコントロールして傷まないように施術しますが、さすがにご自宅まではお邪魔できません笑
なので、毎日のケアと、そこにつながる知識が大事というお話でした。